パニック障害(パニック症)が寛解した今やってよかったこと・やらなければよかったこと

パニック障害(パニック症)がほぼ寛解しました

いまだに精神科に通院・抗うつ薬などを服用しているため完全なる寛解とは言えないのかもしれませんが、先日頓服も服用せずに高速バスや地下鉄に乗れたのでもう寛解だということにしています。

パニック障害(パニック症)になってもう6年、ある程度回復してきたのが3年後くらいだったでしょうか。

パニック障害(パニック症)になって、寛解までにやってよかったこととやらなければよかったことをまとめようと思います。いい機会なのでね。

 

パニック障害(パニック症)寛解のためにやってよかったこと

・とにかく苦手な場面に直面する

これが難しいのはわかるんです。私はとにかく電車がダメだったので、電車に乗る練習をしました。ただそれも「不安は10分以上直面しないと軽減しない」らしいので、だいたい4駅ぐらい乗っていました。

過去の記事にもありますが、とにかくポルノグラフィティの東京ドームライブに行きたかったので、自宅から東京ドームまで丸一か月以上乗り続けました。当時はちょうど東京ドームまで一本の場所に住んでいたので、こうやって目標があったのはよかったと思います。

とはいえ、毎回トイレで吐いたり下痢を起こしたりしながら、どうにかドームまで電車に乗り続けました。乗り始めに気が遠くなるような感覚があったりもしました。

ただ一番効果があったのはこういう地道な努力しかなかったんですよね。

 

・電車の車窓を録画した動画を見る

まあ上記のように努力なんてしたくないですわ普通は。

となるとやっぱりイメトレが必要なんじゃないかなと思うんです。イメトレ自体は大して上手くなかったし効果もほとんど感じられなかったので、Youtubeで電車内から外や車内を映した動画を使っていました。

電車が好きな人が多いからなのか、車窓の外の風景が好きな人が多いからなのか、山手線やら総武線やら結構いろんな動画がありました。

それをパソコンの全画面表示にして、画面にだけ集中して疑似イメトレをしていました。恐怖心を取り除く第一歩としてそういう風景に慣れておくのはよかったんじゃないかなと思います。

 

・よく寝る、水分補給をする

私はお酒が好きなので(酒は血液)、眠りが浅かったり水分が不足していたりする日が結構ありました。これよくなかったです。

からしっかり水分補給して、もちろん水ではなくスポーツ飲料などで、です、そして電車に挑んだ日は思ったより楽に乗れたりしました。

 

・記録をつけて、誰かと共有する

私の場合はツイッター(現X)で毎回「今日は何駅乗ったー」などと報告していました。知り合いが毎回褒めてくれたのでモチベを保つために必要だったなあと思います。

あと単純に私はそういう病気に偏見のない人が身近にいてくれたのもよかったかもしれません。

 

パニック障害(パニック症)寛解のためにやらなければよかったこと

・薬を飲んでとにかく苦手なものから逃げる

ほかの精神疾患だと安静にするのも大事だとは思いますが、パニック障害(パニック症)の場合それは逆効果になります。治りづらくなってしまうんですね。

いやそんなのわかってるよ!となるのもわかります。正直苦手なことに挑戦するのはストレスでしかないです。

だからこそ何か一つ、小さなことから目標を作って挑戦していくことは大事なのです。

ほんとに嫌だけどね……。

 

誤解を招く書き方だったので追記

もちろん最初は逃げていいんです。休みましょう。休めるだけ休んだら、少しずつ苦手なものに慣れていくのが近道なんです。

 

・症状をネット上で調べる

これは「同じパニック障害(パニック症)の仲間の症状を知る」というのも含まれます。自分が今まで大丈夫だったものも、「あ、この病気ってこういう場面が苦手になるんだ……あ、私ももしかしてやばいかも……」となります。なりました、私は。

私はパニック障害(パニック症)最盛期でも映画館は平気だったのですが、他の方の映画館で逃げたくなった体験談とか読んでビビり散らかしてましたからね。

ある意味悪化するので、本当にやめたほうがいいです。

 

とにかく行動あるのみな病気だった

動かないことには寛解しない病気なんです。厄介ですよね。

ただ、努力することは確実に未来につながってきます。

私は6年前、自室のベッドの上で発作を起こしたこともある、立派なパニック障害(パニック症)マンでした。それが現在は接客業ができていますし、お客さんの前から逃げられないレジ業務も苦も無く続けられています。むしろ楽しい。

完治ではないのでまたいつかクソデカ発作が起こるかもしれないけれど、私は自分の力でどうにかできるという自信を持てているので、どうにかなるんじゃないかなと思っています。

今つらい思いをしている人も、どうか一歩踏み出してほしいです。