飲酒は緩やかな自傷行為だと思う。
お酒が大好き、お酒が友達、お酒がないと眠れない、お酒は血液、お酒、お酒、お酒。
お酒は人間を狂わせるというけれど、どうやらお酒が悪いわけではないらしい。
飲酒は緩やかな自傷行為だと思う。
もともと狂っていた自分自身が露呈するのが酩酊状態ではないか。私はもとから狂っていた。狂っているから酒を飲む。
疲れすぎて鬱傾向が出ていると、かかりつけの精神科医に言われた。思えば8月末には大きめの資格試験、その後すぐに推しのために遠征した。その2つのちょうど隙間の部分も仕事だった。
そうやっていたら鬱傾向が出てしまったらしい。
鬱傾向にあるとお酒を飲む量が増える。それは快感だから。
じゃあ何が快感なの?酩酊状態がいいの?それとも緩やかに自分を苦しめているのがいいの?
そう尋ねられるとどう答えていいのかわからなくなる。
たぶん私の肝臓は悲鳴を上げている。
でもお酒は飲む。
日中までもお酒を飲みたくなったらいよいよやばいとは思うのだが、現状は夜だけだしな、とも思っている。
たまに気休め程度の休肝日を設けたりもしている。
ただ私の場合この程度の休肝日では肝臓は休まらないだろう。
私の肝臓よ、そろそろ何か喋ってくれ。いつまでも沈黙していられると、こっちもまだいけるんじゃないかと勘違いしちゃうから。
私は典型的な自傷行為であるリスカはしたことがない。だからどういう理由でそれをやるのかはよくわからない。
でも壁に頭を打ち付けることはやったし、髪を抜くこともやった。
死にたかったとかではなく、そうでもしないと自分自身の気が済まなかったからだ。強迫観念、ともまた違うだろうけど。
大人になった今、お酒に逃げているのは緩やかな自傷行為だと思う。
20歳になったばかりの頃はお酒をそんなに飲まなかった。初めて飲んだお酒はジントニックだったような気がする。
そこから10年ほど年を取り、気づいたら酒クズになってしまった。
たしかパニック障害発症時もそんなに飲んでいなかった。その後徐々に飲酒頻度が上がっていったと思う。
ストレスなのかな、ストレスなんだろうな。
親族の血というものは強烈なもので、私も両親のお酒に強い因子をありありと受け継いでしまった。
ほろよいで酔える可愛い女子になりたい。可愛いから、というよりは、コスパがいいから、というだいぶ現実的な理由ではあるけれども。
そういえば一時期、本当に短期間だけちいかわの栗まんじゅう先輩の名前を借りて「栗まんじゅう先輩」というアカウント名で飲酒記録をつけていたことがある。
毎回写真を撮るのがしんどくてすぐやめてしまった。思えばその時が一番しっかり休肝日を意識していた。
飲酒はぬかるみだ。自傷行為もたぶんぬかるみだ。
温かくて心地よい。それなのに、気づいたら生ぬるく汚らしいものに変わってしまうのだろうから。
困ったね。
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